切り石

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箱畳池の西から丸子の方へ100メートルほど行くと道の左に「切り石」があります。
「切石は古くから北佐久郡小県郡の郡境の目印にされてきた石」とのことです。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/gaiyo/bunkazai/238/000210.html

江戸時代の金子詮寅(かねこあきとら)「芦田八箇略誌」(宝暦8年 1758)には「鋸石」という名前で載っています。

鋸石 是は箱畳池の下に有之也 箱畳池下道脇に石を土中に埋め上へ少し出し有之
佐久郡小県郡の堺也


同じ石だと思いますが、今の位置は「箱畳池の下」という感じはしないので、もしかしたら移動しているのかもしれません。また「石を土中に埋め上へ少し出し」とあるので、昔はもっと埋まっていて、切れ目の部分だけが出ていたのかもしれません。

佐久と小県の境という他には話は特にないようですが、切れ目のある石で道端にあるといえば、陽石陰石、道祖神が思い浮かびます。


石の傷も、どうしてできたのかいろいろ想像してみると面白いですね。
下の3つの写真は千曲川の川原の石です。安山岩などに深い裂け目があるのは、溶岩から岩ができるときに、動いたりしてできるのでしょうか。ひび割れや浅い傷は岩屑なだれや泥流によってもできるのではないかと思います。