ニシンの歯

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写真は、ニシンの歯(下顎の先端)、鰓の骨、鱗です。スーパーで購入。体の長さは30センチ余り。子持ちでした。

下顎の先端の左右に6本程ずつ小さな棘状の歯がありました。後方に傾いています。サンマの顎の歯よりは太いです。プランクトン食のときもこういう小さな歯はあった方が有利なのでしょうか。あるいは他の用途で役立つとか…

鰓骨の写真は右が頭側、左が尾側。主鰓蓋骨と下鰓蓋骨がくっついている状態です。同じニシン科のマイワシとよく似ています。下鰓蓋骨の形が少し縦長です。(今回のニシンは、観察したことがあるマイワシの約2倍の大きさなので、成長による変化の可能性も。)マイワシの主鰓蓋骨にある放射状の溝は見られません。
(ウェブで、下鰓蓋骨 subopercle を間鰓蓋骨 interopercle と書いている資料がありました。骨の名称はとてもたくさんあって、間違いや複数説もあるかもしれないので、なるべく多くの資料で確認するようにしています。)

鱗もマイワシと同様ですが、溝条が細く、不明瞭に感じました。化石でたくさん見つかるニシン科のウロコと、マイワシ、ニシンのウロコを見比べますが、それぞれに変化があるので、どれとどれがどの程度似ている、という話をするには、たくさん観察する必要がありそう…

関連の以前の記事です。
サンマの骨
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36370353
サンマの歯
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36364133
サンマの鱗
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36354267
魚の化石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34640986
丸干しの観察(マイワシ 耳石)
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36363298
煮干の観察(カタクチイワシ 耳石・歯)
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/36361529