2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

石英の観察(2)

上の3枚の写真は上田創造館で見た、表面がガサガサした石英の標本です。褐鉄鉱が覆っている部分もあります。ガサガサの部分は何かの結晶の抜け殻でしょうか。川原で見かける石英脈の破片でも方解石等の抜け殻を見ますが、それより形は複雑に感じました。すべ…

ニシンの歯

写真は、ニシンの歯(下顎の先端)、鰓の骨、鱗です。スーパーで購入。体の長さは30センチ余り。子持ちでした。 下顎の先端の左右に6本程ずつ小さな棘状の歯がありました。後方に傾いています。サンマの顎の歯よりは太いです。プランクトン食のときもこうい…

石灰華の蛇骨

写真は保科百助(ほしな ひゃくすけ 1868-1911)「長野県地学標本」(明治36 1903)にある石灰華です。珪華や石灰華は植物等を含むことがあるので、それを見て、落ち葉が変化してできたものという考えが出てきたのかも。 薬の蛇骨は珪華と言われることが多いで…

江戸時代の蛇骨石

信州デジくらに江戸時代の蛇骨石の伝説がありました。 『俚言考 巻之一』(小県郡古跡地名考)(嘉永5 1852) 里人譚 小縣郡部 産川 附 虵骨石の話 塩田野倉村の奥より出て上田原にて浦能川へ落る塩田川をよへり 里人云 上古此奥に白龍住り犀と契りて一男子を…

亀石いろいろ

信濃奇勝録にある小諸の亀石の2つの図です。亀石と呼ばれる石は各地にあって、これは砂泥層の褐鉄鉱質の塊りだそうです。明治時代には保科百助も採集しました。(数の不足等のため「長野県地学標本」には入っていません。)矢澤米三郎や八木貞助も調査してい…

大きな岩

1枚目の写真は沢の転石で、細長い形の岩が大岩の下敷きになって突き出ている様子から、亀石と呼ばれるのを以前聞いたことがありますが、詳細は不明で呼称の分布も不明。たぶん気にして見る人はいないのでしょう。 2枚目の写真は尾根筋の大岩で、こちらは鬼の…

天狗髑髏(てんぐ しゃれこうべ)

「須坂の一目髑髏」の記事に書いたトランベール7月号の6頁に「天狗髑髏」の写真がありますが、説明はウェブの記事中には見つからず、どうも平賀源内(1728-1780)『天狗髑髏鑒定縁起』(てんぐ しゃれこうべ めきき えんぎ)のことのようで、それにちなんだク…