2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

沸石を加熱したら

灰沸石(または中沸石)を加熱したらどうなるか試してみました。 柱状結晶のかけらを火であぶると、すぐに赤くなって、ゆっくり融けて縮みました。 脆くなり、押すと簡単に粉々になります。 結晶のかけらは薄く細い方が変化がわかりやすいようです。 灰沸石 …

蛍光する岩石

ブラックライト(長波)で身近な岩石を照らしてみました。 最初の2枚の写真は安山岩で、風化して白っぽい部分が黄色く光ります。同様に表面だけ部分的に光る岩石や鉱物があるので、どうもその石に由来するものではなく、土壌や水に含まれる蛍光物質が染み込…

「良い標本を持っていることがむしろ恥ずかしい」という言葉

川辺に大きな岩が2つほど崩れ落ちていて、地質の観察や鉱物採集をするのに良い場所があったのですが、先日行ってみたら、岩がすっかり砕かれていました。たぶん、鉱物採集が目的だったのだろうと思います。 工事でもない限りは見られないようなものだったの…

上田のカラスが減少した話(続き3)

写真は大正11年に建てられた小県蚕業学校の新校舎と、それが昭和19年12月9日の空襲で全焼したときの様子です。「上田東高校110周年記念事業 特別展 蚕都上田と三吉米熊」(2002) 58頁、61頁より。 校舎の向こうに太郎山が見えます。この麓にカラスの大群の冬…

上田のカラスが減少した話(続き2)

長野県のカラスのねぐらについて、昭和37年(1962)、昭和41年(1966)の調査報告がありました。インターネットで閲覧できます。 山岸哲「カラスの就塒行動について 第1報 長野県下での秋冬の塒について」(1962) 羽田健三・飯田洋一・香川敏明・母袋卓也・山岸…

上田のカラスが減少した話(続き)

写真はトビを追い払うカラスです。 上田のカラスが減少した話について、上田民俗研究会「上田盆地 第2号」(昭和35年)に記事があったので引用します。筆者の中村常雄さん(1889-1967)は 松谷みよ子「現代民話考」の中でこの話の話者(昭和31年の採話)とされ…