2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

夏休みの化石採集(8)

黒色頁岩の表面の拡大写真です。1・2枚目の写真の幅は約2mm、3枚目の写真はそれぞれ幅約0.5mm。白い粒々は有孔虫化石や炭酸カルシウムなどの鉱物。黒い粒は植物片など。金色の光を映す粒は黄鉄鉱。 有孔虫化石は常に目にしているはずですが、種類や特徴を説…

夏休みの化石採集(7)

化石採集をした別所層の黒色頁岩です。露頭によって見た目等に違いがあるので、慣れると、それがどの露頭の石なのか、ある程度わかるようになってきます。例えば、写真中央の2つの石は同じ場所にはないので、標本箱に一緒に入っていたりすると、別露頭の標本…

夏休みの化石採集(6)

以前、四賀化石館で頂いた魚鱗化石の拡大写真です。1・2枚目の写真はニシン科、3・4枚目はハダカイワシ科。https://kengaku5.hatenablog.com/entry/15170534 化石が見えている断面は、外向きの断面(鱗の内側から外側に向かって見ている)か、内向きの断面(…

夏休みの化石採集(5)

画像は『地球科学 第82号』「別所累層産魚鱗化石について」(1966)にある魚鱗化石のスケッチです。(この他、写真も載っています。PDFではよく見えませんが) 図中の棒線は1mmを表しています。 元の図には魚の種類の記述がなく、種類を知るには、図番の表で型…

夏休みの化石採集(4)

マツの葉の化石を見つけた方がいて、見せて頂いたら三葉でした。葉の長さ約8cm、幅1mm。元々の葉の長さがさらに長かったかどうかはわかりませんでした。 中新世・鮮新世ではオオミツバマツがあります。葉の特徴を知りたくて、検索してみましたが、球果ばかり…

茶臼山恐竜公園

月曜日にテレビで茶臼山恐竜公園誕生の番組を放送していました。 茶臼山自然史館(昭和60年9月~平成19年11月)に関連して恐竜公園が作られたのかなと漠然と思っていたのですが、恐竜公園(昭和55年)が先なんですね。それがきっかけで自然史館ができたので…

夏休みの化石採集(3)

上田創造館のペッカムニシキ Palliolum (Delectopecten) peckhami の標本の一部です。朱色の線で囲んであるのがペッカムニシキなのですが、それらに混じって細長い帯状の棲管らしきものが見えます。2枚目の写真は展示品ではありませんが同様の化石です。(展…

夏休みの化石採集(2)

写真は故中沢克三先生所蔵の標本でタコブネだと思います。化石種の Mizuhobaris izumoensis でしょうか。タコブネの写真を探して見ると放射肋が明瞭なものがほとんどですが、この化石では肋ははっきりしません。 黒色で潰れた殻の破片が見えるタイプ、灰色や…