2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

信濃国小県郡年表のあられ石

上野尚志「信濃国小県郡年表」(明治17年)「巻四 自寛永二年 至宝永三年」「土産」の項目中に以下の記述があります。(167ページ) 貝化石(全く石にして片面に貝の紋を有)田沢村 硝石(海野、田中 嘉永元) あられ石(其質堅剛、雲根志) 和田 武石(下等…

舌喰池の謎、消えた手塚池

小県郡民譚集に手塚村の舌喰池(舌食池 したくいいけ)の話があります。 小山真夫「小県郡民譚集」 昭和8年(1933) 60頁 手塚村の舌喰《したくひ》池は昔池を築くに數土堤が崩れて水をたたえることが出来なかった。そこで「籤をひいて當つた者を人柱として埋め…

玄能石の名前の由来について

玄能石も「名称から由来が作られた」のではないかと考えています。「玄翁(玄能)に似ているから玄能石と呼ばれるようになった」と言われますが、実際には似ていません。石器の尖頭器に似ているので、尖頭器のつもりで「玄翁(玄能)」と呼んだのではないか…

蛇骨石の名前の由来について

以前、産川の蛇骨石がなぜ、実際には似ていないそろばん玉や蛇の骨に似ていると言われるのか?という話を書きました。明確な根拠はないのですが、自分なりに仮説を考えてみました。 「蛇骨」と呼ばれたのは何かの骨に似ているからではなく、白い骨の破片のよ…

信濃公論

先日の立科町の五無斎展で信濃公論を見せて頂いたのですが、そのとき「おもちゃ用鉱物標本」に関する個人的な発見が二つありました。 一つは、「おもちゃ用鉱物標本説明」の「27 石灰華(前号続)」「28 石墨」「29 自然硫黄」があったことです。これらは「…

立科町文化展

立科町ふるさと交流館芦田宿の五無斎展を見てきました。文化展の一角に短冊、写真、資料、標本などが展示されています。11月4日(金)~6日(日)です。 「五無斎 保科百助全集」等の書籍で知ってはいても、実物やその写真を見る機会は少ないので、一つ一つ…