民俗学講座 真田氏関連

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10月にあった上田情報ライブラリー 民俗学講座「伝承でさぐる真田一族」のビデオを先日見ました。真田家の信仰が昌幸の頃にそれまでの白山信仰に伊勢信仰が加わった可能性がある等のお話でとても興味深かったです。

民俗学講座 歴史の裏側ー暮らしのなかの言い伝え
https://www.facebook.com/events/175756786326884/

講師の益子氏がカメラ(ビデオ撮影)は嫌いと仰っていました。歴史も民俗関係も不確かなことだらけなので、記録が残り、繰り返し参照されるかと思うと、控えめでステレオタイプな内容、無毒で無理解な内容になりやすいのかも。でも、記録も必要ですので、面倒かもしれませんが、広く伝えたい話とオフレコにしたい話を分けて扱って頂ければありがたいです。


民話の本にある真田石、真田井戸、小松姫の婿選び等の話は、伝えた人や時期はほとんど謎だったりします。知られているのは大正6年の『日本伝説叢書 信濃の巻』の記載等。明治時代の創作が紛れ込んでいても不思議はありません。

写真は上田城本丸東虎口の真田石です。(真田石と呼ばれる石は他にもいくつかあるそうです。)
仙石氏時代の鏡石なので、仙石石(せんごくいし)と呼んでもいいかも。
端は薄いとも言われます。全体が薄いと、ずれたり壊れるおそれがあるので、中は厚みがありそうな気もします。改修や調査で石の形や大きさについての記録があるなら見てみたいです。もしも仙石忠政の頃のままなら、本当に仙石石と呼びたいですね…

藤沢衛彦『日本伝説叢書 信濃の巻』(1917)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953569