明治29年(28年)長野県小県郡鉱物標本目録 産地別件数

保科百助「長野県小県郡鉱物標本目録」について、産地別に件数を集計してみました。
小県郡を北東部、北西部、中部、南部に分けてみましたが、この分け方・呼び方は多分一般的ではないと思います。「東西内村」は西内村として計算しました。

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地域産地自採集他採集自採計他採計合計
中部武石村10119524
西内村62
東内村3
丸子村 1
依田村 1
南部長窪古町1 426
大門村 1
和田村31
北東部豊里村 213518
神科村52
長村1
傍陽村61
1
北西部東塩田村1251217
中塩田 1
西塩田村2
別所村 3
浦里村 4
室賀村1
青木村12

以下、気が付いたことです。

赴任地の武石村周辺、本原村周辺(傍陽村等)の採集が多い。

塩田方面は自分で採集したものは少ない。明治25年、東塩田小学校に1年間赴任していますが、まだ積極的には採集していなかったのかも。

浦里村が4件で比較的多い。すべて他者採集で、ツテがあった可能性あり。目録作成時期が浦里村採集前であるという状況証拠の一つ。証拠としては弱いですが。