創造館の貝化石(続き)

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創造館にある貝化石の続きです。
「貝 青木層」化石の長さ約25mm(イガイの仲間?)、「マテガイの仲間 小川層」約50mm(イズモノアシタガイ?)、「タニシ 新期上小湖成層」約40mm
これらの地層は、比較的柔らかいせいか、別所層に比べると化石の採集機会は少ないと思います。

下2つの画像は『東部町誌 自然編』(1989) 85頁より、大杭層の貝化石です。50年程前、北御牧中学校で採集した化石標本のようです。経緯について以下の記述がありました。

『東部町誌 自然編』(1989) 87頁より引用
 昭和39年3月の学年末休みに(中略)2~3名の小学生が布下地域の河原(河床)で遊んでいるうちに貝のようなものをみつけ,家に持ち帰り,新学期が始まった時,理科の先生にみてもらった。
 理科の先生方では,わからないので,東京教育大学教授大森昌衛氏に鑑定を依頼した。後日返事があり,カタドブガイという淡水性の貝の化石で学問的にも大変貴重な化石であるとのことであった。これがきっかけとなり,地学班をつくり,貝化石や植物化石を発掘し長野県地学会へ発表した。また,長野県科学作品展に出品し,知事賞を受賞した。これのもとは,いなかの一小学生の発見がきっかけであった。


昔から化石は見つかっていたと思うのですが、専門の研究者や取り次ぐ先生がいなかったのかも。明治時代に保科百助(五無斎)が、生徒が持ち込んだ緑簾石や玄能石を報告したのと同種の話。保科百助は生徒と一緒に発表はしなかったようですが。
今は地元の皆さんが中心の「アケボノゾウの会」が付近の調査・研究、露頭観察会等をしています。学校ではオオルリシジミの保護活動があるのは聞いていますが、地学関係の活動があるかどうかは知りません。