夏休みの化石採集(4)

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マツの葉の化石を見つけた方がいて、見せて頂いたら三葉でした。葉の長さ約8cm、幅1mm。元々の葉の長さがさらに長かったかどうかはわかりませんでした。
中新世・鮮新世ではオオミツバマツがあります。葉の特徴を知りたくて、検索してみましたが、球果ばかりで葉の画像はほとんど見つからず。葉で見分けるのは難しいのかも。

1枚目の写真は上田創造館のマツカサの化石です。約6cm。
2枚目の写真は上田市立博物館のマツカサ(アカマツまたはクロマツに近いもの)です。
出典: http://museum.umic.jp/hakubutsukan/syuzouhin/syuzo.html

上記サイトの解説文に「マツカサの化石としては別所層からの初の産出」とありますが(昭和58年(1983)9月の採集)、四賀村の別所層で1965年にオオミツバマツが報告されています。(下から2枚目の白黒写真。『地質学雑誌 第71巻 第842号』大森昌衛・田中邦雄「本邦中新統におけるオオミツバマツ(Pinus trifolia MIKI)の2つの新産地」より)
たぶんそれ以前にも見つかってはいたでしょう。

坂城町胡桃沢化石群の調査報告』(1979)に、ダイオウマツ(Pinus palustris)に近似の葉の化石が載っています。三葉で約18cmの長い葉です。(一番下の白黒写真)

別所層の植物化石はこれからも少しずつ見つかるのでしょう。どんなことがわかってくるのか、気の長いことになりそうですが、楽しみです。