上田創造館の植物化石

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上田創造館の植物化石標本から、上は小川層の泥岩(写真の幅約12cm)、下は別所層の泥岩(葉の化石の長さ約12cm)です。
植物の種類についての説明はありませんでした。

小川層の標本の中央の葉と右下の葉はブナかなと思います。はっきりは見えませんが縁が波状に見えます。
現生ブナ(波状鋸歯)は更新世以降とされているそうで、小川層は中新世後期なので、これも化石種なのかも。

別所層の方は、左右非対称の細長い葉で、羽状複葉の小葉のようです。全縁。主脈は太めで側脈ははっきり見えません。ムクロジに似ています。

2つの標本を見比べてどこが違うか子供たちにきいたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。
形が違う、色が違う、大きさが違う、とか。

木の葉の数の違いに気付く人もいるでしょうね。小川層の標本は木の葉がたくさん密集しているのに対して、別所層の方は1枚だけでその周りにはありません。この標本だけでなく、黒色泥岩では密集していないことが多いです。(実際に化石採集していると当たり前すぎて意識されなかったりします。)
大きめの標本のおかげで、化石の産状・地層の特徴を見る人に伝えることができるわけで、保管は大変になりますが、こういう標本もいくつかはあると良いですね。