偽化石、ステルス化石

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偽化石は化石のように見えて実際は化石ではないもの。ステルス化石は、痕跡が明確でなく、化石に見えなかったり、何の化石かはっきりしないけれど、実際に化石であるもの。(一般的な言葉かわかりませんが。)

偽化石であり同時にステルス化石であることもあります。例えば1つの石に3種類の痕跡があって、2種は収縮や圧力による亀裂、1種は生物由来の不明瞭な痕跡であるような場合です。棘皮動物の化石のノジュールが亀甲石化したものとか。
生痕化石には本当に化石かどうか、よくわからないものがあったりします。
木の化石も、丸太一本なら迷わないかもしれませんが、破片だと、本当に化石か? ラミナか? リーゼガング環か?などと迷うことがあります。

上の1枚目の写真は川原に埋もれていた石で、木の化石か?と思い、周りの砂をどかしてみたら頁岩でした。

以前、化石採集イベントで、大きな木の化石を掘り出しても良いか?と聞かれて、見ると、葉理のある石灰質ノジュールでした。(2枚目以降の写真は同様の葉理のあるノジュールの表面・断面。)木目のようにも見えるけれど、周囲の頁岩とほとんど同じ向きの層になっていて、木の化石ではなさそう、と言って諦めてもらいました。(いずれにしても無断で大きく掘るわけにはいきませんでしたが。)

ステルス化石は研究者や愛好家からは保存状態の悪い化石としてスルーされ、手付かずのこともあるので、謎解きを楽しむのには良いテーマかも。