学生科学賞作品展覧会

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1日~3日に第60回長野県学生科学賞作品展覧会がありました。
作品数は小学校50、中学校21、高校37。地質関係は7点ほど。
上の2枚目の写真は屋代高校の方の作品「玄能石の形成過程を解明する3」より。左は実験でできた炭酸カルシウム結晶、右はpH8.0、pH9.0のときに見られたリーゼガング環の写真です。炭酸カルシウム結晶は他にもいくつも形態があって面白いです。リーゼガング環については、似た白黒縞模様の頁岩を見かけます。(転石の上下の判定に使えるかも)

飯山高校の松川の鉄分の沈着についての研究も興味深かったです。
長野県学校科学教育奨励金 2015(平成27)年度 交付一覧
http://sbc21.co.jp/corporate/shorei/2015/

水中での鉱物の沈殿・形成にpHの変化が影響しているとのことで、熱水、鉱泉等も要因の一つでしょうか。

枕状溶岩の再現実験の作品(松本深志高校の方)や千曲市の地層(泥岩、火山灰、火成岩等)についての作品もとても勉強になりました。ちなみに泥層では化石採集もできます。(大型の有孔虫や魚等)
キリギリス等12種(キリギリス、ヤブキリ、コバネヒメギス、ウマオイ、オナガササキリ、クサキリ、セスジツユムシ、カンタン、エンマコオロギ、ミツカドコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ハラオカメコオロギ)の音、羽、耳等について調べた作品はすごかったです。虫の音は時期になるといつも聞いて、どんな虫だろうかと思いはしますが、調べるのは大変。

作品展については一般への案内はほとんどなくて、毎回問い合わせたりしています。