上田のカラスが減少した話(続き2)

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長野県のカラスのねぐらについて、昭和37年(1962)、昭和41年(1966)の調査報告がありました。インターネットで閲覧できます。

山岸哲「カラスの就塒行動について 第1報 長野県下での秋冬の塒について」(1962)

羽田健三・飯田洋一・香川敏明・母袋卓也・山岸哲「カラスの長野県北信部就塒地域群について」(1966)


1つ目の画像が昭和37年の論文にある図、2つ目以降が昭和41年の論文にある図です。

昭和37年(調査は36年と37年)には、東信地方では丸子町金井(現上田市長瀬金井か? 新幹線八重原トンネルの南西)に冬季のねぐらがあったそうです。2500~3000羽。

昭和41年の論文(調査は38年12月~39年)では小諸の糖塚山(乙女湖公園のある山)になっています。10000羽。

また、昭和51年の上田東高校生物班の調査(50年12月~51年)では北御牧村大日向・切久保のアカマツ林だったそうです。6000羽。(「上田東高校110周年記念事業 特別展 蚕都上田と三吉米熊」(2002) 65頁 昭和51年9月9日の新聞記事より)

開発の影響もあるのかもしれませんが、度々ねぐらを変えています。

鳥獣害対策で自治体が調査することも多いようですが、最近はどこにどのくらいの数が集まっているんでしょうね。たまにカラスのねぐらの観察会をやってみるのも面白いのではないでしょうか。