サンマの歯

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サンマの咽頭歯です。たぶん後方の上咽頭歯の一つ。長さ1mm。
口の奥の上下の複数の部位に細かい突起状・棘状の歯がびっしり生えています。微小な餌を漉し取るためのものでしょうか。
以前、何かの本で写真を見た記憶はあるのですが、ウェブで検索しても情報は少なくて、部位や種類によるバリエーションについてはまだよくわかりません。化石図鑑でもコイ科やブダイ科等の咽頭歯は見かけますが、全体的には耳石や鱗よりさらにマイナーでしょうか。

サンマ Cololabis saira と同じダツ目 Beloniformes の魚、トビウオやメダカ等にも咽頭歯 pharyngeal tooth があって、いろいろ研究もされているようです。

宇宙で2カ月 メダカの歯茎の骨が減っていた!東工大
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/1/11017.html

咽頭歯の世界
http://www.big.ous.ac.jp/~nakajima/nakajima_world/index.htm

コトバンクのブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の「サンマ Cololabis saira; Pacific saury」の解説文に「歯は小さく」という記述があったので、もしかして上顎骨・歯骨にも歯があるのか?と思って見てみたのですが、デコボコはあるものの、歯と呼べるかどうかはわかりませんでした。(※追記:再度確認したら、口の先端の上下の顎に微小な棘状の歯の並びがありました。前の観察では骨を採るときか捕獲のときに歯の先を折ってしまったのかも。)
https://kotobank.jp/word/サンマ-71492