煮干の観察

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カタクチイワシの煮干から耳石(扁平石)を取り出してみました。写真はすべて右側の耳石です。長さ約4mm。(体の長さはたぶん10cm程)
1枚目の写真、上は右耳石の内側で、写真左が頭側、上下はそのまま。写真の下は同じ耳石の外側で、写真右が頭側。
2枚目の写真、上は右耳石の外側(1枚目の写真の下と同じ)で、下から照明を当てたもの。写真の下はそれを手前から撮影したものです。内側(写真下側)が膨らみ、外側(写真上側)が平坦な形をしています。(少し外側に反っているように見えます。鰓の骨などは外側に膨らむので、それとは反対。耳石の形にはそれぞれ理由があるのでしょうけれど、そういう解説はあまり見たことはありません。)

一番下の写真は顎にある棘状の歯です。特徴的な形の顎とこの歯で、何をどのように食べているのでしょうね。

参考ページと過去記事です。

煮干の解剖資料室
https://www.niboshinokaibou.com/index.html

水産総合研究センター研究報告 No.25
飯塚景記・片山知史「日本産硬骨魚類の耳石の外部形態に関する研究」(2008)
https://www.fra.affrc.go.jp/bulletin/bull/bull25/no25contents.html

イワシの食性転換
http://spider.art.coocan.jp/studycenter/iwasifig/iwasitenkan.htm

煮干と化石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35803626