標本からわかることを示すこと

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写真は企画展「上田地域の地層・化石・鉱物」から、火山灰に関する資料・標本です。
火口からの距離によって軽石の大きさが変化することを、実物を使って示しています。
ちなみに国土交通省浅間山火山防災マップ」によると、火山噴火で一番遠く飛ぶ石は、この展示標本と同程度の直径10cmの軽石で、約8km飛ぶそうです。ということは、約8kmを超えると、軽石は急に小さくなるのでしょうか。


先日、地質観察のイベントにいろいろ標本を持っていったら、相変わらず標本の良し悪しの話になりました。楽しそうな様子に水を差すのも嫌で何も言いませんでした。産状の全体像が伝わるように、形態の異なる標本等も多く含めたのですが、それらは、ありふれた劣るものとして、無視されてしまったのかもしれません。少数のものが注目されて多数のものが軽視されるのは、奇妙なことではあります。
標本から何がわかるのか、直接的に示す努力が足りなかったと反省しています。標本整理だけで一仕事で、力量もないですが、次はもう少し足掻いてみようと思います。