上小児童生徒科学作品展

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今年も上田創造館の自由研究の作品展を見てきました。今日と明日の開催です。
185点。地質関係は5点ほどでした。毎回、全部丁寧に見る時間がないのが本当に残念です。

川原で磁石につく石ころをたくさん集めて調べた作品があって面白かったです。さらにつっこむなら、砕いてどの粒がくっついてどの粒がくっつかないか調べてみるとか、異なる種類の磁石を使って、くっつく強さも調べてみるとか。

鉱物や化石は標本採集に止まってしまうと面白さが薄いように思います。
(コレクターのハンティング(特定の標本だけを目当てに採集に行く)、成果の自慢・卑下みたいな文脈は、個人的にはあまり好きではないです。)

魚鱗化石はほとんどニシン科でしたが、タイ科らしいのもありました。(2枚目の写真の右。タイ科ではなくスズキかもしれません。)同じ種類でも、よく観察すると、違いがいろいろ見えてくると思います。

3枚目の写真は、「ミュージアム鉱研 地球の宝石箱」で展示されていたもので、砂岩・泥岩層で見つかる硫化鉄(黄鉄鉱・白鉄鉱)の塊なのですが、たぶんバクテリアによる生成物ではないかなと思います。何か特定の生物の遺骸であることは少ないかと。オンバガネとかオンバンガネとも呼ばれていて、保科百助も採集しています。詳しい資料は見たことがありません。

採集したセミの抜け殻を検索表に貼り付けた作品がありました。(一番下の写真)
こういう方法は他の標本の展示にも使えそうですね。

第5回緑の国勢調査'95身近な生きもの調査
http://www.biodic.go.jp/reports2/5th/95mijika.html

田んぼの生物を調べて食物連鎖の図にまとめた作品、雲の観察の作品、地元の大きな岩の民俗的なことを調べた作品等々、とても勉強になりました。