カキの殻の観察

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先日、カキの化石を見て、現生種と比べたいと思い、ネット等で調べました。
化石から今の自然に興味を持つのは、方向性が逆(応用問題集(化石)をやってから教科書(現生生物)を勉強するようなもの)で、イビツなのかもしれませんが… そういうこともありますよね。

殻の大きさや厚さについて知りたかったのですが、なかなか資料は見つからず。
Wikimedia京都大学所蔵のマガキ(Crassostrea gigas)やイワガキ(Crassostrea nippona)の写真がありました。(大きさの記述はありません)
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Fossils_in_the_Kyoto_University_Museum

『自然観察シリーズ17 日本の化石』浜田隆士糸魚川淳二著(1983) に、約46cmの長いマガキの化石が載っていました。

北大総合博物館の Crassostrea sp.です。約20cm×8cm
http://micro.museum.hokudai.ac.jp/Fossils/pic.php?UHR_NO=32306


上の写真はスーパーで買ったマガキです。約110mm x 48mm、膨らみは約20mm。
殻の厚さは、右殻(上側、平坦)約2mm~5mm、左殻(下側、膨らんでいる)約2mm~3.5mm。貝柱のある所(写真では内側の黒くなっている所)が厚みがありました。右殻の方から見て左に曲がるようです。
化石の写真は戸隠地質化石博物館にあったマガキ(鮮新世前期)です。左殻でしょうか。
http://www.janis.or.jp/users/gann/tisitu/yasasii/umi_kaseki/30_kaki.html

市販の養殖カキは2~3年ものだそうです。
大きいマガキ、イワガキ、化石種のアツガキ(Crassostrea gravitesta)なども見てみたいです…

カキはどちらかと言うと苦手なのですが、茹でて身を取り出して焼いて食べたら美味しかったです。