青木層の貝化石

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塩田西小学校所蔵の青木層(中新世中期)のイズモユキノアシタガイ(Cultellus izumoensis)を見せて頂きました。(和名は「イズモノアシタガイ」等もあるようです。)
知識不足で見分け方がよくわからず、部分的なものは同種かわかりませんでした。厚み(殻幅)があって、シンカイヒバリガイやシロウリガイにも似ているような。また勉強したいです。

説明の中で Cultellus izumoensis は長野県での報告は少ないとのことでしたが、全国的には多く見つかっている種類なので、ウェブと手持ちの本を調べてみたところ、上田地域以外では、安曇野市筑北村泰阜村阿南町(2か所)の記録がありました。報告は多くありませんが、稀産というわけではないのかも。

一番下の3標本の写真は、上から『ポケット図鑑 日本の化石』監修 小畠郁生、写真 野沢勝(1993)より「イズモユキノアシタガイ(Cultellus izumoensis)」(布志名層 283頁)、「ユキノアシタ(Cultellus izumoensis)」(長さ約12cm 瑞浪市山野内層 294頁)、『自然観察シリーズ17 日本の化石』浜田隆士糸魚川淳二著(1983)より「クルテルス・イズモエンシス」(長さ約12cm 瑞浪層群山野内層 95頁)
比べると、2番目のものは右側が少し細長いです。2番目と3番目は同じ層ですが殻長・殻高の比率に差があります。
特徴は『ポケット図鑑 日本の化石』によると「現生のユキノアシタガイよりも、やや大型。殻のふくらみは弱い。殻の表面はなめらか。」
『自然観察シリーズ17 日本の化石』によると、Acila submirabilis, Patinopecten egregius, Cyclocardia siogamensis, Macoma optiva などといっしょに出るそうです。

シロウリガイ
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