松代 大室トンネル金縛り事件

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松代小学校編『ふるさと松代の伝説』(平成7年)「火炎をとられた不動様」に、高速道路のトンネル工事で金縛りになったという話がありました。

長野市立松代小学校編『ふるさと 松代の伝説』(1995) 77頁より

平成五年の高速道開通をめざして大室トンネルを掘りはじめたとき、なん人かの工事人が、とつぜんカナシバリにあって、身動きできなくなりました。「なにかのたたりか」と、工事に関係する人たちが福徳寺へ集まり、不動明王にお祈りをすると、その日からカナシバリがとけ、それからは順調に工事が進んだという話ものこっています。


明確な時期は不明。古い話ではないので記憶している人や記録もありそうです。この話の通りなら、オカルトな出来事ですが、実際はどうだったのでしょうね。
現代において、誰がどんな話をどのように伝えるのか、一つの事例になるかも。
(開校百四十周年記念事業として多くの人が参加して作った本なので、一定の調査、記録の保存等は行われているのではないかと思います。個人の著作であれば、土地の人が今思いついた話を検証なしに「採話」し、古くからの言い伝えとして紹介する、ということもあるかもしれませんが)

ちなみに、工事関係者が騒音やストレスから睡眠障害等になるケースがあると聞いたことがあります。
金縛りの語源は不動明王の法力とされていて関係が深いです。
ここには大室古墳群があり、霊的な場所でもあるようです。

大室古墳館
https://www.city.nagano.nagano.jp/site/kyouiku/51703.html


不動様が火炎をとられた話の年代は『ふるさと 松代の伝説』では「江戸時代の中ごろ」(73頁)、福徳寺の案内では「永禄2(1559)年」となっていました。

福徳寺
http://toya171.wixsite.com/fukutokuji
http://toya171.wixsite.com/fukutokuji/concept