ため池コレクションカード

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写真は工事中の手塚池(舌喰池)です。

長野大学で作った、ため池コレクションカードを見ました。
池の景観に着目して作られていて、印象的な写真が多いです。クイズ形式になっていて楽しいです。

環境ツーリズム学部
http://www.nagano.ac.jp/news/20160122tameike/index.html


感想と気付いた点です。
子供向けにはもっと振り仮名がほしいです。
池の形の図か航空写真を載せて、堤を色分けして示すと、「池の堤の形」の意味がわかりやすいかと。
貯水量等の数値は絵グラフ(例えばバケツの横棒グラフ等)にできればよりイメージしやすいと思います。
「所在地区」について、塩野池は東前山だったと思います。(現地の案内板等)
山田池は八木沢・山田の両区にまたがっています。
北ノ入池は字「下二ツ木」とする資料がありましたが、中組と下組にまたがっているのでしょうか?
確認したわけではなく変更等あるのかもしれません。


ご当地ヒーローとのコラボもできたら面白いかも。
http://uedar.com/

例えば「いけいけ仙人」とか。(得意技は雨乞いの舞。結構本格的。祈りの力で負の力を浄化する。座右の銘は「増水した川や池は危険なので近づかないようにしよう」)


ちなみに、舌喰池の「池の特徴・歴史・昔話」に「その人柱のくじに当たってしまった村はずれの美しい娘さんが、悲しみのあまり、舌を喰いきり、池に身を投げてしまった」とありますが、これは『信州の鎌倉 塩田平の民話』(1993)にある話型で、小山真夫『小県郡民譚集』(1933)の話と比較すると、「村はずれの」「美しい」「娘さん」「池に身を投げて」という要素が追加されていることがわかります。
「美しい」「娘さん」「身を投げて」は人柱伝説のパターンなのかなと思います。
「村はずれ」の要素の追加は何を意味するのでしょう…

「池に身を投げて」の要素の追加は、状況的には不自然です。
上の写真の通り、工事のときは普通は池の水を抜きます。(応急工事以外)
ステレオタイプに引きずられるという例かもしれません。

舌喰池の謎、消えた手塚池
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/30754957
空池
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34872163