変な石ころ、普通の石ころ(その2)

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赤い模様のある、黒っぽい石です。紅十勝石とかマホガニーオブシディアンとかにも少し似ていますが、飾り石に使われているかどうかは知りません。(以前「マホガニー安山岩」と(たぶん冗談で)呼ばれているのを聞いたことがあります。)
この石の露頭はまだ見たことがありません。浅間山方面では黒曜岩は仏岩にあるそうです。(ほとんど石器にはならないもの。) それと黒斑山の一部にも黒曜岩に近いガラス質の岩石があるそうです。(山体崩壊の爆発的噴火の前後のもの?)

長和町産のような黒曜岩の塊りは、この付近の千曲川ではほとんど見たことがないです。(砂粒大のもの(産地不明)はありますが、大きなものでは 5cmほどの円礫を数個見つけたことがあるだけです。川原の転石なので人が運んだ可能性もあります。)

磁性も黒曜岩の産地の識別に使われるそうですが、磁石にくっつくほどのものは少ないのかもしれません。上の写真の石には磁石に弱く引かれるものがよくあります。

気になる石ころがあれば、そのルーツを探してみるのも面白いかも。博物館等ですぐにわかるものもあれば、わからないものもあるかもしれませんが。

黒曜石河川礫の分布調査の論文です。
明治大学黒耀石研究センター『資源環境と人類』第5号 2015年3月
中村由克「和田・鷹山地域の黒曜石河川礫の分布調査」
http://www.meiji.ac.jp/cols/about/publications/nreh_05.html