標本のデジタルモデルとスキャン画像

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先週末、上田染谷丘高校文化祭の地学班の展示を見てきました。
写真は別所層の魚化石の一部です。
1枚目の写真、左は前鰓蓋骨、右ははっきりしませんが舌顎骨でしょうか。 2、3枚目の写真はたぶんソコダラ類の骨なのですが、未だに確かなことはわからず…
関連の記事です。

自由研究
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/32010497
夏休みの化石採集
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34656894
文化祭の化石展示
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34608252
魚の化石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/34640986

ちなみに山岸猪久馬先生の手記に昭和30年頃の地学班の様子が書かれていました。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007160233


一番下の写真は、たぶん山で見つけた動物の骨だと思います。20センチほど。(左の石は柱状節理の流紋岩
大きめの骨は大抵シカやイノシシで、これはイノシシの前腕骨(尺骨・橈骨)でしょうか。
参照した骨格図です。

奈良文化財研究所 3D Bone Atlas Database
https://www.nabunken.go.jp/research/environmental/gaiyo.html

そう言えば、先日、白亜紀の哺乳類(多丘歯類)の化石のCTスキャン画像を見ました。

福井県立恐竜博物館
国内初となる恐竜時代の哺乳類の骨格化石の発見について
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/research/2016fukuimammal/

化石の探索・クリーニングを非破壊でスキャナとAIで行ったり、世界中の標本のデジタルモデルをネットで閲覧・検索したり、そんなことが当たり前になる日も近いのかもしれませんね。
(岩石を採掘・分割する前に中を調べることができれば、より完全で多くの化石を見つけることができるはず)