創作民話 桜石鬼伝説

桜石の伝説

このところいくつか石の伝説について調べています。しかし、なかなか進展しません。

それとは別ですが、桜石鬼伝説のお話。
検索サイトで「創作民話 桜石」で検索するとヒットします。平成6年に作られたとのこと。

亀岡市議会会議録 平成14年9月定例会(9月18日 第3号)P246, P263 より
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kameoka/SpMinuteBrowse.html
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kameoka/SpMinuteView.html?power_user=false&tenant_id=288&council_id=27&schedule_id=4&view_years=2002

 
この民話は、湯の花温泉観光旅館協同組合が、亀岡の湯の花温泉を、数ある温泉地の中で特化させ広く全国にPRするために、平成6年につくられたものでございます。地域内に鬼の像を立てまして、PRに努めて、今日まで一定の効果はあったところでございます。
しかし、御指摘のように、これはあくまで創作民話でございまして、そこらの混同が生じるような点につきましては、今後改良に努めていくことが必要であろうかと思いますので、これの創作された主体は湯の花温泉観光旅館協同組合でございますが、そことの協議をいたしてまいりたいというように思っております。


案内板にあるのは以下の通り。

創作民話 桜石鬼伝説(厄災を祓い福鬼を呼ぶ神秘的な石と鬼の涙の物語)
昔むかし稗田野の山々を根城に多くの鬼が住んでいた。
たまたま村を通りかかった高徳な行者が、ただならぬ妖気を感じ、これを祓うために、どこを切っても桜の花に似た模様が出てくる「桜石」と名づけられた神秘的な小石を妖気の方向に投げると、山が真二つに割れ、その深い穴に鬼が呑み込まれていった。
その後、山のふもとから、鬼の涙が温泉となって湧き出て、それに身を浸すと、あらゆる怪我や病がたちどころに快癒した。
この温泉こそが、湯の花温泉の元祖である。

詳細バージョンが全国鬼サミットのサイトにあります。
http://www.city.noboribetsu.lg.jp/oni/kameoka.html

第1回全国鬼サミットは平成5年に大江町で開催されました。(その前にプレサミットが登別で3回開催。)亀岡の伝説が作られたのと同時期です。

この伝説に限らず、ほとんどの伝説の始まりは創作や翻案のはずですが、時期は不明確。何百年も前から口伝されたものかもしれないし、数十年前に捏造されたものかもしれません。現代の創作でも記録がなければいずれわからなくなってしまうでしょう。