塩田平ガイドマップ(8)

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上窪池西、泥宮境内にある塩田鯉発祥の記念碑です。昭和43年(1968) 塩田鯉養殖10周年に建てられました。
塩田平ガイドマップにはありませんが、特色ある文化財の一つだと思います。


塩田鯉
昭和三十二年この地に発祥 半田孝海書

(裏)
やまの影 志づ免る池に 背をなべて
尾びれの振りも ゆたかなる鯉 峯村国一
昭和四十三年四月建之 塩田町


歌は碑文では「尾びれ」です。

白黒写真は『しおだ町報 昭和43年5月5日』より、昭和43年4月28日、塩田鯉養殖10周年の記念行事の様子です。

水揚高のグラフは『上田市誌 現代産業へのあゆみ』(2002) 230頁より。(19頁、101頁、140頁にも概略があります。)
昭和48年・49年がピークで(48年は第一次オイルショックの年)、約30年の間に急速に成長し急速に衰退したことがわかります。成長時期は日本の高度経済成長期とぴったり重なります。

養殖を始めた頃はまだ海の魚の流通が少なく高かったそうで、需要があり、自動車交通網の発達で販路を広げることができたそうです。衰退の原因は、飼料等のコスト増に対して市場価格は下落・横ばいで採算割れになったためとのこと。

『しおだ町報』の塩田鯉関係の記事です。
産業発展を期し 溜池を養魚に利用 =魚業生産組合生る=(昭和33年4月5日)
塩田鯉の新料理法(昭和37年11月5日)
加工部門も開拓し 躍りあがる塩田鯉 年々のびる需要(昭和38年1月5日)
養鯉のおいたち 塩田鯉 その1 (昭和39年8月5日)
養鯉のおいたち 塩田鯉 その2 (昭和39年9月5日)
養鯉のおいたち 塩田鯉 その3 (昭和39年10月5日)
皇太子さま 塩田鯉をご視察 五加男女池など (昭和40年8月5日)
明るいみとおしの塩田鯉 (昭和40年11月5日)
目標オーバーの七百トン 鯉の取揚げ今が盛ん (昭和41年11月5日)
エノケンさん塩田に一日清遊 (昭和42年10月5日)
塩田鯉 養殖10周年を祝う 生産量700トンで全国一 (昭和43年5月5日)
あすをひらく塩田の特産物 日本一の養殖団地(昭和43年10月5日)