魚の化石

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先日の上田染谷丘高校地学班の展示にあった魚の化石です。(1枚目の写真)
中央左上と右下に主鰓蓋骨が見えます。左上のは左向き(左が頭で右が尾)、右下のは右向き。右下の主鰓蓋骨の下部に白っぽく見える部分がありますが、これは下鰓蓋骨が重なっているのかも。前鰓蓋骨と間鰓蓋骨は見えませんでした。
別所層からはヒシナイイワシ(Eosardinella hishinaiensis)の化石が多く見つかっていて、この主鰓蓋骨もヒシナイイワシのものに見えます。

2枚目の写真はマイワシの鰓の骨です。左が頭、右が尾の方向。間鰓蓋骨は実際には前鰓蓋骨の下部内側に重なります。
体長150mmで主鰓蓋骨の高さ15mm、体長220mmで主鰓蓋骨21mmほどです。見つかる主鰓蓋骨の化石もそのくらいの大きさなので、小~中羽のマイワシほどの大きさの魚だったのでしょう。

魚の骨格が載っている本は少なく、全体図がほとんどで、個々の骨の形の比較は難しいです。マイワシを買ってきて何回か骨を採ってみたのですが、数が多く、すぐに元の位置関係がわからなくなってしまい、なかなか面倒。