塩田平ガイドマップ(13)

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絵堂の地蔵の前には石燈籠が2つあって、左が「寶暦九卯十月日」(1759)、右が「天保七丙申年 七月吉祥日」(1836)。石材は宝暦9年の方は主に緑色化した流紋岩(緑色凝灰岩?)、天保7年の方は主に安山岩です。
石の表面の拡大写真は、上から、天保7年の石燈籠の中台、同石燈籠の竿石、地蔵像です。どれも安山岩ですが(地蔵像はひん岩かも)、少しずつ違って見えます。中台と竿石は黒っぽく、中台は加えて赤みが混じります。地蔵像は石燈籠ほど黒くなく、褐色混じりで、全体的に粒々感があります。石燈籠の石材の方が隙間がより大きく、凸凹しています。

変質した流紋岩(緑色凝灰岩?)は安曽岡山、独鈷山、富士嶽山のものだろうと思いますが、安山岩烏帽子岳の方でしょうか。地蔵像は別所・野倉のひん岩か? 年代・石材別で石造物の分布を調べたり、それに関わった石工についても調べられたら面白そうです。