夏休みの化石採集(6)
以前、四賀化石館で頂いた魚鱗化石の拡大写真です。
1・2枚目の写真はニシン科、3・4枚目はハダカイワシ科。
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/15170534
化石が見えている断面は、外向きの断面(鱗の内側から外側に向かって見ている)か、内向きの断面(鱗の外側から内側に向かって見ている)か。
1枚目の写真では、少し透明な白い層があり、その層が剥がれた茶色の部分に隆起線が見えます。魚鱗は主に骨質層と繊維層から成りますが、白い層が骨質層なのかも。これは内向きの断面(鱗の外側から内側に向かって見ている)に見えます。
2枚目の写真も同様です。ただ、隆起線は不明瞭で、ほとんど見えない部分もあります。これは元々不明瞭なのか、隆起線の見える層が露出していないのか、わかりませんでした。
3枚目の写真も同様ですが、白い層にもやや不明瞭な隆起線が見える点がニシン科とは違っています。
4枚目の写真では、白い層の表面に比較的明瞭な隆起線がある一方で、それが欠けて明瞭な隆起線が露出している箇所がありません。これは外向きの断面(鱗の内側から外側に向かって見ている)なのかも。
場所によっては白い層がほとんど消失していることもあります。採集時に両断面を観察すると、違いがあって面白いです。