植物画と地学標本

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10月・11月は公民館等の文化祭が各地であり、楽しみにしています。(発表会や商工イベント等があって混雑しているときは諦めて帰ります。イベントと重ならないとガラガラで、それはそれで心配になったり…)
今日明日は立科町佐久穂町青木村などで開催があるようです。

1枚目の写真は先週の東御市北御牧地区生涯学習作品展の様子で、手前(左)は植物画126枚の作品です。綺麗な楽しい気持ちになる絵で感動しました。身近な花、実、芽、葉、枯葉・枯草等の絵をさらに集めて、時期、およその場所(公園、遊歩道・登山道、河原等)、およその大きさ等の情報を添えて(厳密な種名はなくても)植物図鑑を作ってみるのはどうでしょうか。ローカルな図鑑は地域の宝物になると思います。

2枚目の写真は北御牧庁舎2階 アケボノゾウの牙の隣にあるアマゾン河のナマズの剥製。オキシドラスとかでしょうか。巨大な稜鱗です。

宝物と言えば、蓼科高校で保科百助の地学標本データをデジタル化するそうです。

前身の学校の初代校長・保科百助の業績、デジタル化へ 蓼科高生
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171028/KT171027SJI090018000.php

古い標本の整理・記録・保存に取り組むのはとても良いことだと思います。
ただ、ネットでの安易な情報発信は、管理されていない産地や資料の盗掘をそそのかす行為でもあるので少し心配… 「あのサイトを見て思い付きました」と言われる可能性もあります。
何事もそうですが、リスクの適正評価(自己都合的でない)がされることを願います。

地域の学校等のどこにどんな資料があるのか、閲覧・検索ができ、今後も追加変更がされるようなコンテンツがあれば良いなと思います。
学校は人がどんどん入れ替わるので、特徴的な固有の情報は蓄積されにくいです。記録・資料・標本を作成しても、いつの間にか倉庫にしまわれて誰も知らない状態に。
利用・保守可能な形で情報の蓄積を行う仕組みはニーズがあるはずで、どこに何があるのかほとんどの人が知らない、他の標本が紛れていても誰も気が付かない、昔の誤った資料をいつまでも鵜呑みにしている(複数メンバーで作業していると、中には正確さを重視しない人もいて、そういう人は仕事が速いので誤りが多く作られ、時間切れで検証不足のまま公表されたりします。それを見て鵜呑みにする人が誤りをさらに拡散… というパターン)等の状況が少しは改善するのではないかと。

蓼科高校には保科百助の地学標本3種の他に、2種類の織物標本等もあります。
明治時代、教育用に作られた織物標本には、どのようなものがあったのでしょうね。

古い生地見本をデジタル化して公開しているサイトです。
富士技術支援センター OLD FABRIC COLLECTION
http://www.pref.yamanashi.jp/yitc/fuji/index.html
http://www.pref.yamanashi.jp/yitc/fuji/old_fabric_collection.html