標本用の紙箱

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化石用の自作標本箱(紙箱)の一例です。
お金はかかりませんが、手間はかかるというタイプ。
1枚目の写真は紙を切って折り目を付けたところ。
・厚紙(ティッシュの空き箱。45x37x13mmの小箱用)
・薄い紙を小さく切ったもの(四隅の仮留め用。メモ用紙の切れ端等)※追記:作りやすさに違いがないので使わなくなりました。
・薄手の画用紙を細長く切ったもの

厚紙は方眼紙が簡単です。空き箱は面倒ですが安価。(45mmはティッシュの箱の高さで、このサイズだと1箱で12個作ることができます。45mmを短辺にして9個作ることもあります。空き箱に合わせれば無駄なく多く作れますが、空き箱のサイズに依存することになります。)

厚紙の折り目は、定規と書けなくなったボールペンやクリップ等を使い、片面または両面に凹みの線をつけて、しっかり折っておきます。(折り方が弱いと作りにくいです。)
厚紙の切り口は多少でこぼこでも構いません。

画用紙の帯の幅は、箱の高さと上下の折り返し(5mm~10mmほど)の合計です。長さは箱の周囲+12mmほど。帯の先端の上下の折り返し部分は切り取っておきます。
下側の折り返しの折り目は浅く弱く付けておきます。

以下、組み立て方です。

箱の四隅を接着し、薄い紙を貼って固定します。(2つめの画像の左)※追記:仮留めは省略して、画用紙の帯を貼り付けるだけで問題なさそうです。

画用紙の帯に接着剤を付けて(上下の折り返しには付けません)箱の側面に貼り付けます。(2つめの画像の右)
余った部分をハサミで切り落とします。

上側の折り返しにハサミで切り込みを入れ、外側に軽く折り返します。(3つめの画像の左)
折り返しの部分に接着剤を付け、箱の内側に貼り付けます。(3つめの画像の右)

下側の折り返しも同様にします。(下の四隅は切り込みを斜めにしないと、折り返しがはみ出ることがあります。重ならないように45度に切ってもいいですが、なかなかぴったりには行かないので、お好みで。)

材料費は、空き箱と画用紙と接着剤なら、1個1円ほど。
時間は、慣れないと平均1個10分以上かかるかも。


小さな標本の保管には、例えばA6サイズくらいの安価な仕切りトレーがあると便利かなと思います。(3x2や3x3マスで10円以下)

標本の下にラベルを敷いたものを見ることがありますが(保科百助「信州産岩石鉱物標本」(明治42年)もそうでした)、それだけでは標本を動かさないとラベルが見えません。
もし展示するなら見てわかる表示が必要。別に名札を置くとか、説明の紙を箱の隅等に貼り付けるとか、紙を四角柱状に折って箱に入れ、その上に文字を表示するとか。