疑惑の鉱物

魚眼石?方解石?(上田創造館)

水晶と方解石(透明)?(上田創造館)

水晶と方解石の混在?

犬牙状方解石(左)と水晶

鉱物標本

化石の体験の後、鉱物もやってみたいという方がいて、岩石を少し用意してはみたものの、硬くて簡単には割れず、子供はほとんど見学という状態でした。結晶も微細で、これだけで楽しむのは難しそう。とりあえず2cmほどの小さな岩片を拾い集めて、いくつか標本にして終了。(一番下の写真)


1枚目の写真は上田創造館展示室の方解石の標本の一つです。最初に見たときの印象は魚眼石?でした。どちらか、あるいは複数種類か、間近に見られず未確認のまま。

2枚目の写真は展示室開設以前から石英では?と言われている貫入岩の燐灰石(?)です。あれから何度か鉱物結晶を観察したのですが、まだ石英と方解石しか見ていません。多く見つかる透明な六角柱状結晶は基本的に石英だと思います。麻績に似ていて、透明、微小、セプター・両錐があり、玉髄・蛋白石を伴わないもの。
3枚目の写真、六角柱状結晶の貝殻状断口に見えます。
方解石は暗褐色のものと透明・白色のものを見ました。
4枚目の写真、左端は暗褐色・犬牙状の方解石、右の2つは短い六角柱状の石英です。方解石は希塩酸で発泡してきれいに溶けました。石英の方は少し発泡しましたが、六角柱状の結晶はそのまま残りました。(写真の右端)
例えば、カッターナイフの刃を結晶の塊で引っかくと、石英が当たったときは引っかかる感触があって刃にキズが付きます。方解石が当たったときは滑るような感触があって刃の上に白い条痕が残ります。少なくとも石英と方解石があることは確認できると思うのですが、なぜか展示は燐灰石の名前だけ。

石英、方解石、燐灰石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/33147542