方解石、黄鉄鉱

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

地質の観察会のときに「地域の代表的な鉱物は?」という質問というか話題があって、選ぶ基準に迷いましたが、石英、方解石、黄鉄鉱を挙げてみました。
身の回りの石や土砂は主に鉱物でできているので、量で選ぶなら、例えば火成岩の地域なら造岩鉱物の輝石、角閃石、雲母、長石、石英、酸化鉄等、堆積岩の地域なら粘土鉱物等が加わってくるでしょうか。
よく見かけて特に「鉱物」と意識されるものとしては、いわゆるグリーンタフ地帯なので、熱水・湧水由来の石英(玉髄、たん白石、水晶)、方解石、それと黄鉄鉱かなと思いました。

特に方解石は、多くの場所、地層で見られます。
1枚目の写真は別所層泥岩の割れ目に白い板状にできている方解石脈。(年代は堆積時とは限らず、それ以降で不明。)
2枚目の写真(幅約5mm)は内村層枕状溶岩付近の杏仁状の方解石の塊り。(ここは主に方解石と沸石。天然記念物の付近で採集は不可。)
3枚目の写真は上田創造館にある標本で、流紋岩?の柱状節理に接している板状・塊状の方解石。

黄鉄鉱も内村層の緑色凝灰岩類、別所層・青木層の泥岩・砂岩等、いろいろな地層で見られます。一番下の写真(幅約5mm)は泥岩中の結晶。普通にあるのは微小なものですが、金色に光って見えて印象的です。