石英の観察

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写真は上田創造館の玉髄(石英脈)と、水晶つき石英の標本の一部分です。
半透明の部分は玉髄、白い塊りは玉髄・碧玉または蛋白石?、白い土状・粉状の部分はクリストバル石?、白くガサガサした部分・小さくきらきら光を反射する部分はクリストバル石か鱗珪石?(石英脈が母岩と接していた部分によく見られます。)
2・3枚目の写真、10mm前後の板状の結晶と1mm未満の小さな結晶は鱗珪石?

石英脈で、白い仏頭状・葡萄状・腎臓状のものがありますが(スネークスキンアゲートと呼ばれたりもします)、表面だけが白い皮膜で中は半透明の玉髄であるタイプと、中まで白い塊状になっているタイプを見ることがあります。
石英は川原でもとてもよく見る石なので、知識があればいろいろ情報を読み取れて楽しめるのかもしれません…

蛋白石(Opal-A Opal-CT 等)についての参考リンクです。

秋月瑞彦,島田昱郎「福島県宝坂産オパールの組織とその構成鉱物について」(1979)
https://doi.org/10.2465/ganko1941.74.274

鹿野和彦「オパールCTの秩序化と堆積物の熱史」(1982)
https://www.gsj.jp/publications/pub/chishitsunews/news1982-09.html

鹿野和彦「オパールCTのd(101)面隔」(1983)
https://doi.org/10.14860/jssj1972.17to19.137

土木地質調査のための基礎知識 岩石の形成過程
http://mishi.weblike.jp/geosurvey_index.html

堆積岩岩石学 第4章 珪質岩
http://science.shinshu-u.ac.jp/~kumon/taisekigan-gansekigaku.htm

以前の関連の記事です。
碧玉、玉髄、蛋白石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35934717