山の形

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ハザードマップ等を見て、大きな地震のときに、どこでどんな崩壊・土石流・地すべり等があるか、頭の中で想像してみることも大切とのことで、地形や山の写真を見返したりしています。上の写真は斜面をえぐったような地形の中から、尾野山地区(東側から撮影)、安曽岡山の東側(左の丸く見える少し低い山は吉沢城)、夫神岳(東側から撮影)、夫神岳(北側から撮影。ある角度では尖って見えて、別角度では横長に見えるタイプ)。

尾野山地区(第一次上田合戦(天正13年 1585)の戦場になったとも伝えられます)は、手前に依田川、向こう岸は溶結凝灰岩の白崖(しらがけ)、山地は主に大杭層の砂岩礫岩。アイスクリームをスプーンですくい取った跡のように窪んだ斜面、その下に緩やな斜面、末端に隆起があって、地すべり地形の例として紹介されることがある場所です。(写真左下手前から右上奥に断層があります。)
J-SHISの「地すべり地形」の図でも一帯が図示されていました。
http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/

上田市 土砂災害警戒区域、特別警戒区域
https://www.city.ueda.nagano.jp/kiki/kurashi/bosai/1bosai/dosha/

安曽岡山は主にデイサイト~流紋岩で、沢の下部に緑色凝灰岩類、一部に安山岩質の集塊岩・角礫凝灰岩(パノラマ展望台(写真中央やや右、下四分の一の所にある白い点)の付近等)、手前の低い山は主に青木層。夫神岳はひん岩と青木層。
J-SHISの「地すべり地形」は安曽岡山付近はわずかで、夫神岳周辺は大量にあります。(これらのマップに地質(すべり面・移動体の有無等)がどの程度反映されているのかはわかりません。J-SHISの「地すべり地形」は川沿いは少ないです。侵食で地形が読み取りにくいためでしょうか。いずれにしても山麓は土砂崩れ等の危険がある所が多いので警戒は必要。)