自由研究の作品展

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今年も上小児童生徒科学作品展を見てきました。上田創造館で今日と明日開催。
地質関係は、石の採集・コレクションに止まらず、気になる石の中の鉱物を調べたり、実験したりする作品があって、素晴らしかったです。(石の分類や成因については人によって言うことが違ったりすることが普通にあるので、いろいろ調べた結果、「疑問に感じた」「わからなくなった」等の結論でもリアリティはあったりします…)

鳥の骨格、魚の骨格、微生物の顕微鏡写真、葉脈標本等々、素晴らしく、とても勉強になりました。

実物展示が目立つのに比べて、作品の中の写真等は見る人が少なく、もったいないように思いました。印象的な写真や標本は少しでも表紙に載せるようにした方が良いのかも。(または、やはり模造紙の束の展示方法を見直した方が良いのかも。今回も40枚の大作がありましたが、内容を見たくても腕力がありません…)

上の写真の戸隠産化石は1cm前後の小さなもので、1枚目はカサガイの仲間?(追記:カサガイではなさそうです。すみません。) 2枚目左はタテスジホウズキガイ? 右はシャクシロウバイの仲間?(フジツボの仲間の楯板? 頭足類の顎器 Aptychus?)


3枚目の写真はとっこ館にある、きつね玉(きつねっ玉)の標本です。球形に近いのが特徴で、お稲荷さんの眷属の狐の宝珠に似た石という意味。地元のお年寄りは「きつねったま」と呼んでいました。(ちなみに民俗的には、焼餅石は焼餅(「おやき」のこと)に似た石、鳴る石は音が鳴る石という意味。)青木層砂岩の褐鉄鉱・石灰質ノジュールで、同じく泥岩・砂岩のノジュールである焼餅石や鳴る石に近いですが、同じとは言いにくいと思います。空洞はなく、音が鳴るものも見たことはありません。大きさはゴルフボールから野球のボール、ソフトボールくらいで、焼餅石や鳴石に比べて特に小さいわけでもないです。

一番下の写真は以前も掲載した産川の蛇骨石ですが、この白い丸い石を「蛇骨玉」と呼ぶのを聞いたことがあります、と言っても、地元の人ではなく、地元の人からは聞いたことはありません。でも、その名前を聞いて、昔から伝承されている名前だと勝手に思い込む人もいるかもしれません。そんなことが実際に多く起きているのかも…

舎利と蛇骨
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/35544240
地方名「焼餅石」と「饅頭石」
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/16358185
焼餅石と饅頭石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/29340063