田中芳男展

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長野県立歴史館の企画展「田中芳男-『虫捕御用』の明治維新」を見てきました。
12/16(土)~2/25(日)(月曜他休館日あり)
展示は撮影禁止だったので写真は外観です。

田中芳男(たなか よしお 1838-1916)は幕末・明治期の博物学者。文明開化の中心的人物の一人です。
飯田の医師の家に生まれ、尾張の伊藤圭介の弟子となり、慶応3年(1867)パリ万博に派遣(昆虫標本を出品)、明治6年(1873)ウィーン万博に派遣、上野の博物館・動物園の創設に尽力。
西洋の野菜・果物の導入も行い、西洋リンゴの栽培にも関わりました。

展示品の書の一つ。

 果物之美観者文明之装飾
 果物之美味者開化之食餌
  明治三十五年五月五日 田中芳男書

飯田は昔から学芸の盛んな土地だそうです。
ちなみに古生物学の長谷川善和先生も飯田出身。

長野県立歴史館
http://www.npmh.net/
http://www.npmh.net/exhibition/kikaku.php?m=2&n=269
歴史館たより
http://www.npmh.net/publication/index.php?g=5

東京農業大学「田中芳男 没後100年記念企画展」
http://www.nodai.ac.jp/campus/facilities/syokutonou/exhibits/tanaka2016/
福井藩巣鴨下屋敷のリンゴをめぐって
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005550489
「農業の文明開化」を先導した田中芳男
https://www.jataff.jp/senjin/biwa.htm
日本のりんご
http://www.town.itayanagi.aomori.jp/vrh/default.asp?ThisMenuID=009

「市岡家 鉱物標本」(寛政12年(1800)頃。木内石亭(1725-1808)と同時代)もありました。江戸時代の標本の実物を見ることができて感動しました。
ただ、「鉱物標本」7段中の1段目(安賃母尼、カニ石等)、6・7段目(石鏃等)と「貝類標本」1段目(章魚舩貝(アオイガイ)、悪鬼貝等)の展示で、他の段は積み上げた状態で中は見えず…


恒例の「アケボノゾウの会」講演会は 2月24日(土)13:30~ 北御牧とのこと。

市報とうみお知らせ版 2月1日号
http://www.city.tomi.nagano.jp/category/sihou/index.html