木の化石

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東御市北御牧地区生涯学習作品展(北御牧公民館)を見てきました。
市民交流サロンの貝化石・植物化石は作品展の後ろに隠れて見えず、また次の機会に。
アケボノゾウ化石の展示コーナーで偶然会った方と、2階の和室に木の化石があるという話になって、一緒に見に行きました。
ケースの幅は90cm。化石の大きさは約75cm x 30cm x 20cmほどでしょうか。
以前は説明書きがケースに貼ってあったのですが、見当たらず、帰宅後、写真で確認。(2枚目の写真) 以下のような内容でした。

硅化木

 土砂に埋もれた樹木が、長い年月の
間にケイ酸によって置き換えられて、
岩石に変化したものです。

年代   鮮新世(200万年から500万円前)
(※今の説では鮮新世は約500万年前~約258万年前。採集地付近には約130万年前の地層があり、この木化石の年代も再確認が必要かも。)

採集   (※略)

樹木種類  不明であるが、この年代
     にはメタセコイヤや、ブナ
     類等が繁茂していたと思
     われる。

(※以下略)


珪化についての参考ページです。

富山市科学博物館 とやまと自然 67号(1994)
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/_ex/public/nature/scan/nature-067i.html

赤羽久忠・古野毅「形成されつつある珪化木 -富山県立山温泉「新湯」における珪化木生成の一例-」(1993)
https://doi.org/10.5575/geosoc.99.457

赤羽久忠・古野毅・宮島宏・後藤道治・太田敏孝・山本茂「温泉水の流れの中における珪化木形成実験 -珪化の速度測定と珪酸の浸潤機構-」(1999)
https://doi.org/10.5575/geosoc.105.108


教育・文化週間の行事一覧が出ていました。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/kyoiku-bunka/


アケボノゾウ化石の展示は、何かしら体験的な要素も加えて行くと楽しいかも。化石の発掘はとても感動的な体験だったはずで、その感動を少しでも共有し伝えることは意味のあることではないかと。例えば発掘現場を実物大模型で(または写真や縮小模型で)再現するとか。手で触れる化石、持って重さを体感できるレプリカとか。(学校の学習会やイベントでは化石を持ってみる体験があります。) アケボノゾウと面白写真が撮れるコーナー、アケボノゾウをテーマにしたトリックアートを作ってみるとか…