武石公民館の玄関ホールに焼餅石の展示がありました。
説明パネルと標本が3つ、カットした標本が一対。
ともしび博物館にも標本があって、振るとシャカシャカ音がするのを、昔、見せていただいたことがあります。
身近な所に地元の地質標本があるのはいいですね。
内容について疑問に感じた点ですが、焼餅石の説明に「上田市天然記念物指定」「「焼餅」に見立てられる石の総称」とありましたが、これだとすべての焼餅石が市指定天然記念物だと誤解されそうです。(指定されているのは武石の緑簾石のものだけです。)
舞田の焼餅石は砂泥層の褐鉄鉱で、その民話を武石の焼餅石に関連付けるのは違和感があります。
「「小県郡民譚集」より転載」としていますが、古い表現を現代風に改めていて、原文のままではありません。
焼餅(おやき)がどういうものでどのように食べられていたのか知らない人も多いと思うので、舞田の民話の代わりに、昔の焼餅について紹介するのはどうでしょうか。
「焼餅石の解説」の中にウェブにある写真が複数使われていました。当方は構いませんが、公共施設での展示ですし、厳しめに扱った方が良いのでは。展示品や博物館にある標本の写真を撮って使えば良いかと。
明治28年 緑簾石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/2639351
焼餅石と饅頭石
https://kengaku5.hatenablog.com/entry/29340063