2016-01-01から1年間の記事一覧

魚の骨の化石

先日の化石採集で、見覚えのある形の化石を見ました。以前、四賀化石館で頂いた石にあったものです。(写真) 拡大して見ると外側の縁に細かいギザギザがあって、確認はできていませんが、ハダカイワシ科の下顎の骨(歯骨)かもしれません。 魚の骨https://k…

焼餅石と焼き餅(やきもち)

写真は、上田市立博物館の武石村産の焼餅石(やきもちいし)、おやき(野沢菜の餡)、上田創造館の囲炉裏、へっつい(かまど)の展示です。 焼餅石の「焼餅」というのは、今で言う「おやき」(小麦粉などで作った饅頭のようなもので、郷土食の一つ)のことで…

災害ハザードマップ

新しい「上田市災害ハザードマップ」の冊子を見ました。 ネットにはまだ情報はないようです。 http://www.city.ueda.nagano.jp/kurashi/ 内容は、「洪水・土砂災害ハザードマップ」、"糸魚川-静岡構造線断層帯(全体)"の大地震を想定した「建物被害マップ…

上田市立博物館の岩石・鉱物・化石コーナー

上田市立博物館(本館)の2階、階段を上ったところに、岩石・鉱物・化石コーナーがあります。(※2019年12月 別館に移転・更新されました。) 岩石・鉱物 約35点、化石 約31点。下に書き出してみました。 真田氏関係の展示を見る機会があれば、立ち寄ってみるの…

龍の雪形など

写真は独鈷山(とっこざん)の北西の嶺の残雪です。 yの字の形に見えることが多いのですが、細くなると龍や蛇のようにも見えることがあります。 『手塚誌』(2013) 122頁にある昔の絵図(明治初期?)では、北の嶺の名前は「天ヶ嶽」となっていました。北端の…

真田神社の社号標

上田城の西櫓に行くには真田神社の境内を通るのですが、真田神社の社号標が五角形をしていて、これも太郎山の天狗岩の石かもしれません。(柱状節理の岩石は各地にあり、確認はしていません。) 上田城から見た太郎山https://kengaku5.hatenablog.com/entry/…

上田城西櫓の心柱の刻印

今年一般公開(有料)されている、上田城本丸西櫓の中を見てきました。 1階だけ。解説板と「武者窓」「鉄砲狭間」「矢狭間」の名札がある他には、展示物等はありませんでした。 西櫓は江戸時代に仙石氏が建てたときの姿を多く残しているそうです。(部分的な…

イルカの化石

四賀化石館で安曇野市産のシナノイルカの頭蓋化石を3月から常設展示するそうです。 20年ほど前に見つかったもので、近年の研究により、シナノイルカと同種であることが確認されたとのこと。また、世界最古のマイルカ類の化石になるそうです。 シナノイルカ頭…

戸隠連峰、飯縄山

山の間に小さく見える、戸隠連峰、高妻山、それと飯縄山です。 戸隠連峰は生島足島神社の近くから。(約400m東と約300m西) 冬は雪で白く目に付きやすくなります。 例えば、戸隠の山が見える場所を選んで九頭竜社を祀る、というようなことがあるのかな、と思…

上田城から見た太郎山

上田城の南櫓下(尼が淵)から見た太郎山です。 右の峯が高く見えますが、左が山頂のようです。デジカメのズームで右の峯に太郎山神社の建物が見えました。 太郎山の岩石は緑色凝灰岩の他に流紋岩等があって、柱状節理のものが石材としても知られています。…

上田城の緑色凝灰岩

上田城 尼が淵の石垣の緑色凝灰岩です。(ブラタモリでは「凝灰岩」と呼んでいました。) 石の縁に並ぶ四角い穴は「矢穴」と言って、石を割るときに「とび矢」というクサビを打ち込んだ跡です。 暗い黄緑色に紫色が混じった縞模様。(溶結凝灰岩の流理構造?…

おもしろ科学少年団の活動見学会

土曜日に上田創造館おもしろ科学少年団の活動見学会に参加しました。 青木層の褐鉄鉱を七輪で加熱する実験と、和田峠の黒曜石を加熱する実験。 褐鉄鉱を金属容器に入れて木炭と一緒に真っ赤になるまで加熱すると磁石にくっつくようになりました。(磁鉄鉱、…

塩田平ガイドマップ(20)

以前の記事で、竜王湧水付近のため池について、一覧表を「(39)竜王上池」「(40)竜王下池」に変更してみたのですが、その後、図書館で『長野県土地改良史 資料編』(1999)を見たところ、ガイドマップとほぼ同じため池の一覧があり、そこに「山田上打越 上一池…

カキの殻の観察

先日、カキの化石を見て、現生種と比べたいと思い、ネット等で調べました。 化石から今の自然に興味を持つのは、方向性が逆(応用問題集(化石)をやってから教科書(現生生物)を勉強するようなもの)で、イビツなのかもしれませんが… そういうこともありま…

虚空蔵山の霧氷

太郎山の西の虚空蔵山(こくぞうさん)です。霧氷で山の端が白く縁取られています。 坂城側が凍っているようで、上田側で山に近付くと白い縁取りは見えにくくなります。 逆さ霧や川風と同様に、この地域らしい、現象でしょうか。 松本等で雨氷による倒木がひ…

青木層の貝化石(2)

上田創造館に展示されていた青木層の貝化石です。殻長約7cm。たぶん塩田西小学校にある標本と同じ所のものです。 イズモユキノアシタガイとされていましたが、どうもシロウリガイっぽく見えてしまいます。(細長いタイプ) 見分けるポイントの解説もあるとと…

ため池コレクションカード

写真は工事中の手塚池(舌喰池)です。 長野大学で作った、ため池コレクションカードを見ました。 池の景観に着目して作られていて、印象的な写真が多いです。クイズ形式になっていて楽しいです。 環境ツーリズム学部 http://www.nagano.ac.jp/news/20160122…

焼餅石と緑色のうぐいす餡の謎

写真は上田創造館にあった緑簾石と石英の標本です。黄褐色の粒は褐鉄鉱だと思います。 武石の焼餅石の緑簾石をうぐいす餡に見立てることがあります。武石公民館の焼餅石の展示の解説でもそうでした。 しかし、現在のような「緑色のうぐいす餡」ができたのは…

武石公民館の焼餅石の展示

武石公民館の玄関ホールに焼餅石の展示がありました。 説明パネルと標本が3つ、カットした標本が一対。 ともしび博物館にも標本があって、振るとシャカシャカ音がするのを、昔、見せていただいたことがあります。 身近な所に地元の地質標本があるのはいいで…

防災講座

武石公民館で開催された上田市防災講座に参加しました。心配していた雪は、夕方に少しちらつく程度で済みました。 「信州の地質の特性と災害 -東信はだいじょうぶ?-」講師は信州大学 大塚勉教授。 長野県北部地震(2011)、長野県神城断層地震(2014)、地震…

浅間山と真田丸

写真は依田川から見た浅間山です。元日は雪で白かったですがまた解けたようです。 NHK「真田丸」を見ました。オープニングのバイオリンと、草刈正雄(真田昌幸)・榎木孝明(穴山梅雪)のツーショットに感動。 天正10年(1582)の浅間山の噴火の話がありました…

上田城と上田泥流

ブラタモリの真田丸スペシャルで上田泥流層(上田泥流堆積物)が紹介されていました。上田城の最重要要素の一つなのに、現地に何の案内もなく、知る人も少ないという状況でしたが、最近は、解説板が出来たり、テレビで紹介されたり、普通に取り上げられるよ…